叢生/そうせい
治療前
治療後
デコボコの歯並び、乱杭歯などといわれる歯並びのことです。八重歯も叢生の一種です。
歯ブラシがしづらいため、歯肉炎など歯周病の原因となりやすい歯並びです。一般歯科の治療も受けにくく、早い時期に歯を失ってしまうリスクが大きいといえます。
矯正治療例 1
【子供の治療例】叢生
この症例では、治療時期を2段階に分けて行いました。
1期治療前
1期治療後
1期治療前
1期治療後
乳歯と永久歯が混ざっている時期の治療(1期治療)にて、裏側に生えてきた歯の噛み合わせの改善を行いました。1期治療の後、下顎第二大臼歯(12歳臼歯)の萌出までは、定期的に経過観察を続けました。
2期治療前
2期治療後
2期治療前
2期治療後
すべての歯が永久歯に生え変わってからの治療(2期治療)にて、第二大臼歯を含む永久歯列の歯並びと噛み合わせの調整を行い、楽に唇を閉じることが出来る状態にして矯正治療を終えました。
2期治療では、抜歯を伴う治療を選択しています。それにより、歯並び・噛み合わせの改善に加えて口元(側貌)も改善され、バランスのとれた横顔になりました。
矯正治療例 2
【大人の治療例】叢生(八重歯)
八重歯は、顎と歯の大きさの調和がとれていないために、後から生えてきた犬歯が入り切れない症状です。
犬歯は動物の牙にあたる歯ですから、歯の根は太く長く、高齢になっても残る大変丈夫な歯です。噛み合せに重要な働きをしますので、八重歯のままにしておかず、上下犬歯を正しく噛み合わせることが後で必ず役に立ちます。
治療前
治療後
この症例では、小臼歯の抜歯をして犬歯の場所を作る方法で治療しています。
抜歯をせずに無理に犬歯を並べると、歯は綺麗に並んでも、前歯が飛び出して口が閉じづらくなる、口元全体が盛り上がるなどの弊害が出てしまいます。
治療費の目安
矯正治療費・矯正期間は、症例の難易度により多少差がありますので診断時に確定し、詳しく説明いたします。下記は目安として参考にしてください。
約300,000円〜約1,180,000円(税込)
※精密検査料・診断料・通院毎の処置料を含む総額
動的治療 1~3年程度(月1回)
保定期間 1~2年程度(大体4ヵ月に1回)
オーダーメイドのワイヤー矯正装置を装着して歯を移動し、歯並びと噛み合わせを整えます(スタンダードエッジワイズ法)
治療後わずかに歯根の吸収を認めることがあります。
矯正治療中は歯の表面に装置を装着するため歯磨きがしにくい環境になり、むし歯になるリスクが高まる可能性があります。
当院では毎回の矯正処置時に徹底したクリーニングの実施、あわせてセルフケアに必要なアドバイス(歯ブラシ・歯磨剤の種類や清掃方法についての情報提供)を行っています。