矯正歯科の治療の流れ
初診相談から保定後管理までの流れをご紹介します。
フローチャート
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まず患者さんの不安や疑問について、お話を伺います。
そしてお口の中を拝見させていただき、歯、歯肉、舌、口唇、関節と顎の動きなどを診察して、問題があれば疑問点とあわせてご説明いたします。
お子さんの場合には、年齢と症状に応じて正常な永久歯咬合完成までの治療の進め方の概要をチャート図でわかりやすくご説明いたします。
初診相談でご説明した内容は、ご自宅に戻られてからご家族で話合いできるように書類にしてお渡しいたします。
問題点 | 歯並び・噛み合わせ・骨格(顎の成長) |
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治療開始時期 | いつ |
治療内容 | なにを |
治療目的 | なぜ |
治療方法 | 固定装置・月に1回の来院 |
矯正診断に必要な資料としてレントゲン、写真、歯型の採取などを行います。
矯正治療は改造の医療ですから、この資料は成長や治療の変化を観察記録する基の資料として大切な役割をもつものです。
レントゲン(頭部X線規格写真)は、顎の成長方向と成長量の情報や治療による骨格や歯牙の変化を検討するために、重要なものです。
精密検査の後、7日から10日後に診断のお話を致します。
診断の話ですから、患者さん本人(成人)または保護者の方にご説明致しますので、お子様の場合は特別の場合を除いて来院の必要はありません。
検査結果を基に患者さんに最も効率的な治療計画を立てご説明いたします。 医師サイドからの意見だけでなく、患者さんの疑問や不安な点を聞き、充分に話し合って決めます。
診断結果、治療計画、治療費など、ご説明した内容はご家族で話し合いできるように書類にしてお渡し致します。
◆ 問題点の説明
◆ 治療目標の設定
◆ 最適治療開始時期の決定
◆ 治療方法(矯正装置)の説明と決定
◆ 治療費と支払い方法の説明
治療中や治療後に虫歯や歯周病にならないよう、歯磨き指導と口腔内清掃を行います。
また、歯の大きさに合わせた部品の調整や型とりなど、装置装着の準備を行います。
矯正治療開始です。矯正装置を装着する日は、約1時間かかります。
治療装置はそれぞれの患者さんに合ったものを使用します。
矯装置を装着した後、月1回処置のためにご来院いただきます。
矯正装置を着けている期間は、平均で2年程度ですが、患者さんの骨格や症状の難易度によって治療期間は異なります。詳しくは診断時にご説明します。装置装着後にはブラッシング指導を行います。使用しやすい歯ブラシと歯磨き粉の提供をいたします。
動的治療終了後、取り外し可能な保定装置を装着して、後戻りを防ぎます。 この間は、大体4ヶ月に1回の間隔で、通院していただきます。
来院時には、虫歯と歯肉のチェックと予防処置そして歯ブラシの指導も行います。
保定後にも智歯(親知らず)や虫歯などの影響で噛み合せに変化が起こる可能性はあります。 患者さんの可能な限り、来院時には虫歯と咬合のチェックそして歯肉の予防処置(歯石除去など)などの管理を続けます。
治療費の目安
矯正治療費・矯正期間は、症例の難易度により多少差がありますので診断時に確定し、詳しく説明いたします。下記は目安として参考にしてください。
約300,000円〜約1,180,000円(税込)
※精密検査料・診断料・通院毎の処置料を含む総額
動的治療 1~3年程度(月1回)
保定期間 1~2年程度(大体4ヵ月に1回)
オーダーメイドのワイヤー矯正装置を装着して歯を移動し、歯並びと噛み合わせを整えます(スタンダードエッジワイズ法)
治療後わずかに歯根の吸収を認めることがあります。
矯正治療中は歯の表面に装置を装着するため歯磨きがしにくい環境になり、むし歯になるリスクが高まる可能性があります。
当院では毎回の矯正処置時に徹底したクリーニングの実施、あわせてセルフケアに必要なアドバイス(歯ブラシ・歯磨剤の種類や清掃方法についての情報提供)を行っています。